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phistory NID:110720 DispID:93695 AibonDB Status:0 View:23 ModifiedDate:2008/09/27 15:22 Public:1
getback55 古代人の霊魂観

古代の中国人は、囟門(sinmon)より霊魂が出入りするものと考えていました。

囟門(sinmon)とは、生まれたばかりの嬰児の頭蓋骨はまだ完全なものでなく柔ら

かに接合している部分を指します。やがて赤ん坊が成長し髪が生えてきて頭蓋骨もしっかりしてくると、霊魂は髪を通して出入りすると考えらるようになりました。

 

 
 

 

ですから、被髪(ざんばら髪)にしていると魂は髪から出て行ってしまったり、浮

遊している悪霊が侵入してくるものと考えられていました。その為には、髪の毛の

切り口を隠しておかなければなりませんでした。一人前と認められない子供のうち

は、被髪(ざんばら髪)で充分でしたが成人になると髷を結い髪の毛の切り口を隠

すようにします。

 

 

 

中国における霊魂は、「魂魄(こんぱく)」と呼ばれてきました。死とは―「魂気

は天に帰し、形魄は地に帰す」『礼記』
  「魂魄」は死によって分離するということ、2種類の異なる気が離散することが死であるという考え方です。ただし「魂魄」が分離するのは死のときばかりでなく、病気で肉体が弱ったり睡眠中でも生じるとしました。分離した「魂」を地上に呼び戻すために、中国では「招魂の儀式」が伝統的に行われてきました。

死ねば霊魂は天に昇っていきますが、元の肉体へも返って来るとも考えられていました。ですから彼らは遺骸が損壊されたり、胴と頭を切り離されることを極端に懼れていました。
逆に首を切り離すと言うことは、戻って来れなくなった霊魂の消滅をも意味しました.

 
 
 

 

 

また、髪から出る霊力や外からやってくる神霊の力を必要とする巫女やシャーマンは、髷を結わずに被髪(ざんばら髪)にしておく必要がありました。被髪(ざんばら髪)にすることにより霊の出入りを容易にするためです。また僧侶の剃髪は、その埒外にいることへの象徴でしょう。

また、霊力そのものである鬼や夜叉の類は髷を結う必要はありませんでした。

 

 

 

 


日本では古来より、「髪は女の命」とか「髷は武士の命」などと言うことがありますが別の意味があったのかも知れません。


 


 


09/27 16:19 hajikami 子供を表す「児」の旧字体「兒」は、頭蓋が閉じきっていない頭の象形・・・
09/27 20:20 kimchinko 勝手な解説と捕捉・・・。 古代において、髪は、神々と交流するための、最も重要な器官の一つでした・・・。 (日本では、「髪(kami)は、神(kami)に通ず」とも言われ、また「髪は女の命」と言われる元来の意味は、ここにあります。)  シャーマンや仙人、預言者達が、必ず「乱髪・蓬髪」(被髪)「長髪」であり、(憑霊される)巫女やヨリマシとなる童が「長髪・垂髪」なのは、そのためです。 また、幽霊や狂人など、異界に住むモノや異界に近い者も、「乱髪・蓬髪」とされています。 現代のアーティストやクリエイターが、(インスピレーションを受けるために)「長髪」にしているのも、その残滓でしょう・・・(今は唯のファッションになってしまいましたが・・・)。
09/27 20:22 kimchinko 一方、神霊のみならず、邪霊や悪霊も髪の毛を通して、頭部・体内へ侵入してくると考えられていました。 また、自らの魂も頭頂部から髪の毛を通して体外へ抜け出ると考えられていました。 そのため、古代中国では、毛先を隠す為に、髪を結いました。 スレにある始皇帝の兵馬俑坑から出土する数千体の兵士像は、実に様々な髪型をしていますが・・・その全ての髪型が、毛先を隠して結われているのです・・・。
->09/27 21:05 getback55 解説、ありがとうございます。